ローカル線ロマンス

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さて、今回は北海道での話。
先日の旅行で釧網本線を行ったり来たり何度も乗っているうちに出会った出来事です。

今回はハイシーズンの北海道。冬とは違い多くの観光客で埋め尽くされた釧網本線、釧路行き普通列車。
運よく座れた私は連日の移動に少々つかれウトウトしていました。


しかし、「せっかくの旅行で寝てしまってはもったいない」と思った私は、眠気を吹き飛ばすため窓を開けようと立ち上がり窓を開けました。
より身近になった景色と涼しい風を感じながら、なにげなく隣の席を見ると4～50代の女性がいます。

その女性は、白い手袋に白い大きな帽子、ピンクの日傘を持ちキラキラに光ったメガネを身に着け、辺りの観光客とは少々違った雰囲気でした。

「色々な観光客を引き付けるものだなぁ・・・」と道東の自然に感心していた所、その女性に男性が声をかけました。
窓のから入る風の音で何を話しているかは全然わかりません。
しかし、気づいたときには同じシートに仲良く座っていました。


二人を乗せた列車は走り続けます。
時折、「わーあの花ステキ！なんていう花？！」など聞こえてきていい感じ♪


この写真は「細岡展望台」からです。



さらに列車は進み窓の外は一面の釧路湿原です。
すると女性は男性に向かって「ねー！どれが釧路湿原かしら？！」とちょっとトンチンカンな事を尋ねていましたが男性はやさしく説明していました。


そんな列車も終点釧路に到着です。
混雑した車両からホームに降りてみると既に二人はホームに立っており男性は携帯電話を見せていました。
電話番号の交換でもしたのでしょうか？

もしかしたら最初から知り合いだったのかもしれませんが私にはローカル列車でのいい出会いに見えました。


1両の列車の中にもいろいろなことがありますね。



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